気まま更新の診療日誌です。
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CTとスーパーライザーの効果
7月の末に、元気がなく歩き方がおかしいといって、来院したダックスのハナちゃん
前足の麻痺がひどいうえに、後肢も麻痺を
椎間板ヘルニアを疑ってCTを撮影することに!
CTを撮影すると・・・
やはり、椎間板ヘルニアが疑われる箇所を発見
場所は、頚椎と胸椎と腰椎の3ヶ所に
その中でも、頚椎(首)の状態が一番悪く、もっと悪化するようなら手術をすることに
ハナちゃんの頚椎のCT画像です。明らかに、一ヶ所、椎間板逸脱物質がわかります。脊髄の多くを占める部分が椎間板逸脱物質によって圧迫されてしまっているのです
治療として、お家では安静にしてもらい、しばらくの間は毎日病院に通ってもらい、スーパーライザーと注射を
注射は、エラスポールという好中球エラスターゼ阻害剤というものと、ビタミンB₁やB₁₂といった神経性ビタミンと脊髄の感染を抑えるための抗生物質を中心としたものを打っています!
すると段々とハナちゃんの前足と後足の動きもよくなっていき、自分でゲージの中をウロウロするまでに
しかし、良い日もあれば、調子の悪い日もあり
飼い主さんは手術を望まれていたので、もし、悪い状態が続くようなら手術をしようと話していました・・・
ここからは少し、当院での椎間板ヘルニアに対する方針の話を・・・
当院では、椎間板ヘルニアに対して3パターンの治療方法をメインで行っております
①片側椎弓切除術
②PLDD
③温存療法
①は、脊髄の外科の手術のことです。これは、ヘルニアを起こした椎間板物質を取り除くことと、圧力を取る手術です。
②は、椎間板にレーザーを当てることにより、脊髄への圧力を取る方法です。
①、②の手術は、Cアームという、レントゲンの透視をしながら安全に行います
③は、手術とは別に、レーザーと注射(エラスポールとビタミン剤と抗生物質を併用)と高圧酸素カプセルを使う方法です。
レーザーは、スーパーライザー、炭酸ガスレーザー、半導体レーザーがあります。それを併用して治療していきます♪
(炭酸ガスレーザーや半導体レーザーの効果については、また後日紹介しますね)
驚くことに、CTを撮影して、手術をした方が良いと思われる症例も80%近くの高い確率で改善しています
ハナちゃんも、手術をした方が良いと思われる症例だったのですが、治療を続けていくうちに、なんと今では歩き方も良く、走ることができるまでに改善!!
走ったりは本当はダメなんですけどね
今は、定期的なペースで治療に来ています
この調子で、手術をしなくてもスーパーライザーと注射で良くなってくれることを期待してます
これからも、頑張って治療していこうね、ハナちゃん
今回は、手術をしなくて良かった例ですが、やはり緊急に手術をしなければならない場合もあります。
ということで、次回は、緊急に椎間板ヘルニアの手術をした例を書きますので、気長に待っていてください
前足の麻痺がひどいうえに、後肢も麻痺を
椎間板ヘルニアを疑ってCTを撮影することに!
CTを撮影すると・・・
やはり、椎間板ヘルニアが疑われる箇所を発見
場所は、頚椎と胸椎と腰椎の3ヶ所に
その中でも、頚椎(首)の状態が一番悪く、もっと悪化するようなら手術をすることに
治療として、お家では安静にしてもらい、しばらくの間は毎日病院に通ってもらい、スーパーライザーと注射を
注射は、エラスポールという好中球エラスターゼ阻害剤というものと、ビタミンB₁やB₁₂といった神経性ビタミンと脊髄の感染を抑えるための抗生物質を中心としたものを打っています!
すると段々とハナちゃんの前足と後足の動きもよくなっていき、自分でゲージの中をウロウロするまでに
しかし、良い日もあれば、調子の悪い日もあり
飼い主さんは手術を望まれていたので、もし、悪い状態が続くようなら手術をしようと話していました・・・
ここからは少し、当院での椎間板ヘルニアに対する方針の話を・・・
当院では、椎間板ヘルニアに対して3パターンの治療方法をメインで行っております
①片側椎弓切除術
②PLDD
③温存療法
①は、脊髄の外科の手術のことです。これは、ヘルニアを起こした椎間板物質を取り除くことと、圧力を取る手術です。
②は、椎間板にレーザーを当てることにより、脊髄への圧力を取る方法です。
①、②の手術は、Cアームという、レントゲンの透視をしながら安全に行います
③は、手術とは別に、レーザーと注射(エラスポールとビタミン剤と抗生物質を併用)と高圧酸素カプセルを使う方法です。
レーザーは、スーパーライザー、炭酸ガスレーザー、半導体レーザーがあります。それを併用して治療していきます♪
(炭酸ガスレーザーや半導体レーザーの効果については、また後日紹介しますね)
驚くことに、CTを撮影して、手術をした方が良いと思われる症例も80%近くの高い確率で改善しています
ハナちゃんも、手術をした方が良いと思われる症例だったのですが、治療を続けていくうちに、なんと今では歩き方も良く、走ることができるまでに改善!!
走ったりは本当はダメなんですけどね
今は、定期的なペースで治療に来ています
この調子で、手術をしなくてもスーパーライザーと注射で良くなってくれることを期待してます
これからも、頑張って治療していこうね、ハナちゃん
今回は、手術をしなくて良かった例ですが、やはり緊急に手術をしなければならない場合もあります。
ということで、次回は、緊急に椎間板ヘルニアの手術をした例を書きますので、気長に待っていてください
by imabayashi-ah
| 2010-09-23 14:05
| CTの活躍