今林動物病院


気まま更新の診療日誌です。

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怒涛の年末年始

さて、新年も無事に明け、病院も通常診療にもどりようやく年末年始を振り返る余裕が出てきました(笑)

今年の年末年始は、手術こそ無かったものの件数が多く、しかも重症患者が相次ぎ緊張感が途切れなかったので、さながらTVの「救急病院24時」を地でやってる感じでした・・・

まず12月30日(金)

「もうダメかもしれないけど見てください・・・」飼主さんが抱えてきたダックスのレンちゃんは泡を吹き失禁までしてぐったり横たわっています。体は冷え切ってなんともいえない焦げ臭いにおいが漂っています。(感電による火傷の臭いです)

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飼主さんによると、外出から戻ると電気コードに咬みついたまま倒れていたとのこと・・・
「電気ショック」です。コードを噛んでいた右の口唇と歯茎や舌は酷い火傷を負っています。何より、心臓ショックを起こし心臓は止まる寸前、肺水腫も起こし呼吸のたびにゴボゴボという音が聞こえます。今まで感電でも唇を火傷した程度なのは経験していましたが、こんなに酷いのは初めてです。

早急にショックに対する治療を行い、集中治療室に収容しました。
直後は血尿も出て、内臓への重大なトラブルも懸念されましたが、翌日には動けるようになり食欲も出て、2日には退院することが出来ました。
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あとは数週間以内に内臓に問題が起きなければ火傷の治療だけに専念できます。犬には結構多いいたずらなので、軽く見てる飼主さんも多いのですが、下手したら、危ないです・・・本当に。早速おうちの中の再点検&対処をおすすめします。


12月31日の大晦日にはウサギの歯の処置が2件入りました。一匹は数ヶ月ごとに処置が必要なロッピーちゃん。とても個性的な模様をしたウサちゃんです。今回も一番奥の臼歯が針のようになり舌に刺さっていました。処置後は食欲がすぐに出てくれて一安心です。
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2件目は同じく口が痛くて食欲が無いというチャチャちゃんでした。しかし、口を開けてみてビックリ!歯はたいして悪くなく、それより数倍酷いのがこの舌炎。

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こりゃ食べれないわけです・・・よく調べてみると、この子はお尻周りに皮膚炎があり、その痒みや痛みの為、患部を舐めまくっていたのが原因と思われました。皮膚炎の治療と並行して舌炎の治療とレーザー治療も行い、翌日には食欲が出てくれました。

そして年が明けた元旦。

3ヶ月のチワワのルイちゃんがやってきました。
他院で嘔吐の治療をしていたが回復しないとのことでしたが、何か様子がおかしい・・・目線が定まらずぼんやりして元気がありません。

「低血糖」です。特にチワワなどの子犬が、食事間隔があいたり、胃腸トラブルなどで食べれない状態が続くと簡単に発症してしまう病気です。放っておけば痙攣など神経症状を起こし死ぬこともあります。

すぐにブドウ糖を口から飲ませると数分後には元気が出てフードを食べ始めました。ルイちゃんは胃腸炎から食欲が無く、それに対する対処がなされていなかった為発症してしまったようです。飼主さんはそんな病気があることすら初めて知ったようです。たまたましてみた検便検査では珍しい糞線虫まで発見され、驚き連発の飼主さんでした・・・この子にはこまめなブドウ糖とフードの給与と、駆虫薬をお渡しして家庭看護となりました。

この日の夕方、ぐったりして運び込まれたのがヨークシャテリアのぶんたくんでした。前日の夜にてんぷら油を固めるテンプルで固めたものを盗み食いし、嘔吐下痢して全く元気がないということ・・・診断の結果は急性の劇症膵炎。血液は溶血をおこし、こん睡状態に陥っていました。懸命の治療も空しく翌朝亡くなってしまいました。飼主さんはたかが油で・・・と信じられない様子でしたが、小さなぶんたくんにとっては大変な量だったのでしょう・・・発見が早ければ吐かせることもできたのでしょうが、来院時にはすでに吸収され膵炎を起こした状態。残念でなりません。

やりきれない気持ちで2005年の幕は下りました・・・

明日は2日、3日の重症患者さんたちをご紹介します。
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by imabayashi-ah | 2006-01-07 00:18 | 症例