今林動物病院


気まま更新の診療日誌です。

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はるばる四国は宇和島から・・・

来院したのはビションフリーゼのハチちゃん。←今日飼い主さんから訂正があって一応トイプードルだそうです(汗)ゴメンナサイ!
大型犬のロットワイラーに噛みつかれ、首に大怪我を負いました。地元の病院で手当を受けドレーン(膿を出す管)を入れるなどの処置を受けましたが、傷が化膿し始め、元気・食欲共に廃絶した状態に・・・。当院の患者さんからのご紹介で、お電話で相談を受けました。

状況がかなり悪いのはわかりましたが、来院するのにも危険なほど弱っているようです。いったんは近医での治療をお勧めしたのですが、飼い主さんはどうしても受診したいということで半ば強行的に連れてこられたのです。

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初診時のハチちゃん。首に巻かれたタオルには大量の血膿が付き、体を動かすたびにボトボトと流れ出すほど・・・・うなだれた首を動かすことすら出来ません。

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レントゲンを撮ってみると、傷の深部でガスが発生していることがわかりました。ドレーンが入ってはいますが、細菌の勢いが強く、化膿が抑えられていないようです。

早速、抗生物質を3種類(!)併用し、細菌をしっかり叩く治療を開始しました。前回も登場したセファランチンも強力な助っ人です。

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組織破壊を抑え、修復を早める効果があります。

そして、難治性の化膿の治療に用いる、天然の抗生物質と呼ばれるハーブの一種、ティーツリーオイルのメディカルA。これを傷のなかに注入します。

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仕上げは、組織の血行をよくして痛みや炎症を取り除くレーザー治療です。

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3種類の抗生物質、セファランチン、メディカルA、レーザーという4種類の治療により、ハチちゃんの傷はぐんぐん良くなりました。首も動かせるようになり、食欲も復活!

噛み傷や深部の化膿には一種類の抗生物質、ドレーン留置というのがスタンダードな治療ですが、問題は、それで改善しない化膿です。

当院では抗生物質の多剤併用、セファランチンによる組織保護、ティーツリーオイルの殺菌効果を組み合わせ、西洋医学的な治療では限界のある症例に対して独自の治療法で成績を上げています。

ハチちゃんの飼い主さんは、「もうダメかもと思いながら九州まで連れて来ましたが、良かったです!」と喜ばれていました。一緒にやってきたナナちゃんのしこりの手術も行ない、もうしばらくこちらに滞在して治療を続ける予定です。

もっと元気になって四国に帰れるように頑張ろうね!ハチちゃん♪
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by imabayashi-ah | 2007-06-15 00:02 | 症例