今林動物病院


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奇跡の生還

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この子は一歳のオス猫、ピーちゃんです。

9月には生死の境をさまよっていましたが、今は注射を嫌がり暴れるほど元気になりました。
ここ最近は来院するたびに丸くなっているのが分かるほど順調な回復です。

ピーちゃんの病名は「パルボウイルス感染症」そして続発した「カリシウイルス感染症」。

当院での初診時の検査で猫エイズと白血病は陰性であることが確認されましたが、高熱・脱水・嘔吐・血便と体調は最悪でした。ピーちゃんはワクチン未接種・・・ちょっと外に出た隙にウイルスに感染してしまったのです。しかも、初期治療が悪かった・・・・。「かぜ」という診断で他院で治療するも悪化する一方ということで来院しました。

検査してみると、通常6000~12000の白血球数は1000まで下がっています。
汎白血球減少というパルボ独特の骨髄への障害が致命的な状態でした。さっそく骨髄刺激作用のある丸山ワクチンやインターフェロン、セファランチンなどの独特の治療と、皮下補液、抗生物質などの対症療法を開始しました。
(通常ここまで酷いとまず回復することはないと言われています)

熱は下がってくれたものの、骨髄や粘膜への損傷は酷く、免疫低下と同時にカリシウイルスによる重度の舌炎も併発したため、ほとんど食べれない状態で嘔吐と血便に耐えること約2週間・・・限界までやせ細ってしまい、飼い主さんも一時は諦めかけるほどの状態でしたが、ある日を境に少しずつ食べだし、徐々に徐々に回復を見せ始めたのです。

まさに体力とウイルスの死闘がピーちゃんの体内で繰り広げられていたのでしょう。

ウイルスに打ち勝ったピーちゃんは、連日の治療ですっかり病院嫌いになりましたが、嫌われても元気になってくれればこれ以上の喜びはありません。

飼い主さんはワクチンの必要性と初期治療の重要さを思い知る結果となりましたが、毎日毎日頑張って通院してピーちゃんを励まし続けました。

適切な治療、飼い主さんの熱意、そして自分自身の生命力でこの夏第二の人生(猫生)を歩き出したピーちゃん。来年はワクチン接種で来院してね♪
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by imabayashi-ah | 2007-10-06 00:28 | 症例