今林動物病院


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胃腸閉塞にはご用心

昨日は同じ日に二匹も胃腸にものが詰まって大変なことになった子がやってきました。

まずは、ササミジャーキーを食べていて突如苦しみだしたパピヨンのルルちゃん。
バリウムを飲ませてレントゲンを撮ってみると・・・

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頚部食道にきっちりはまりこんでます。バリウムなど液体はかろうじて通過するものの、大きさや堅さを考えると食道を傷つける恐れがあるので無理なことはできません。当日は食道炎の治療を徹底的に行い、翌日の今日、内視鏡があるハーレー病院に処置をお願いすることになりました。

松田獣医も同行して、出発して数時間。病院を出る時は不安で涙ぐんでいた飼い主さんでしたが、お昼前に「只今帰りました~!」と笑顔で帰ってきました。もちろんルルちゃんも詰まっていたものが取れてすっきりしたお顔。

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そしてルルちゃんとともに帰ってきた「詰まっていた肉の塊」です。

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堅くて乾燥しているジャーキー類や、牛皮のガムなどは、急いで食べたり、何かの拍子に食道に詰まってしまうことがあります。今回の原因は、堅いササミジャーキーでした。特に食い意地のはってるワンコの飼い主さんは、食べてる途中に取ろうとしたり絶対に!!しないでくださいね。(詰まりやすいこれらのものは与えない方が無難ですが・・・)

1日置いて、粘膜保護剤などを水に溶かして投薬していたおかげか、適度にふやけていたので取り出すときに食道に傷をつけずに済んだようです。焦って処置しないで正解でしたね。

今回のような症例に効果を発揮するのが内視鏡です。突然のお願いにも関わらず、快く処置をしてくださった船津先生、ありがとうございました!下の写真は船津先生から頂いた処置中の動画からのものです。

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食道の中にある肉片

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内視鏡の鉗子を使って引き出しているところ

当院でも近日導入予定にしています。

2例目は、1才の小柄なココアちゃんという猫。この子はヒモで遊ぶのが大好きで、昨日から吐き気が酷くぐったりして元気がないということで来院しました。

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触診で腸に嫌な手触りを感じ、即バリウム造影を行ないました。

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胃の中から小腸にかけて、バリウムが染み込んだヒモ状異物がくっきり映っています。
ヒモ状異物はそのままにしておくと腸の壁を削り、穴が開いてしまうので緊急処置が必要です。
この子は本日開腹手術となりました。

開けてみると思った以上にヒモが長く、胃から大腸まで途中結び目やひっかかりがあり大変な状態になっていました。胃と小腸、大腸3箇所を切開して全部のヒモを取り出しました。

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摘出したヒモ。つなげるとここあちゃんの体くらいの長さがあります。

今回ご紹介した二匹とも、異物の摘出後、食道炎や胃腸炎の治療をしっかりおこなわないといけません。(特にココアちゃんは)

いずれも処置が遅れると命に関わっていたでしょうから、日曜診察しててよかったと心から思えた症例でした。
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by imabayashi-ah | 2007-10-10 01:08 | 症例