今林動物病院


気まま更新の診療日誌です。

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
more...

カテゴリ

全体
症例
今日の出来事
CTの活躍
手術
患者さん
医療機器
ネオCキューブの活躍
スタッフのわが子たち
スタッフより
学会だより
お知らせ
トリミング
迷子さん
里親募集
パピーパーティー
未分類

リンク

今林動物ケアクリニックHP

行橋動物ケアクリニックHP
行橋市にある当院の分院です。

記事ランキング

<   2007年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧

アイドルしろちゃんの退院

7月の下旬から入院していた子猫のしろが先日退院しました。

b0059154_22565423.jpg


福岡市に住む当院の患者さんが保護した子です。保護した当初は、やせほそり、右の前足をひきずっていて、足先には大きな傷がありました。近医にてレントゲンを撮影したら、複雑骨折ということで治癒は望めないので断脚をすすめられたそうです。

飼い主さんはそれはなるべく避けたいと、はるばる当院まで連れてこられました。

確認の為レントゲンを撮影してみましたが、どこにも骨折は見つかりません。
しかし、右足は自分で動かすことが出来ず、すぐ後ろにむいてしまい麻痺しているのは確実です。触診を念入りに行なうと、肩の関節の動きがおかしいようです。通常なら前後、そして体の外側までしか腕は動きませんが、しろの右前足は背中にまわして左の肩に届くほど動いてしまうのです。しかも痛みは全く感じません。(普通はそこまで動かないし、そんなことしたら痛みで怒り出してしまうでしょう)

飼い主さんも保護したときにはその状態だったので、何があったかはわかりませんが、おそらく交通事故にあい、右前肢と体をつなぐ筋肉や腱、神経を断裂してしまったのでしょう。

切れてしまった神経や腱を手術でつなぐことは難しいため、足の先の傷の治療と、すこしでも改善すればと1日3回のレーザー治療を行なうことになりました。

一週間ほどで、すこしずつ変化が出てきました。肩の異常な動きが減り、正しい姿勢に保てるようになってきました。そして、治癒できないかと思われた麻痺も、肩から肘までは感覚が戻り、おもちゃを取ろうと自分で動かせるまでに・・・
傷もすっかりきれいになり、体重も増えたので病院での治療はいったん終了し、あとはおうちでのリハビリをしてもらうことになりました。

b0059154_2355248.jpg


子猫らしからぬダミ声がチャームポイントで、患者さんからは「あら、怒ってるわ~」といわれることがしょっちゅうでしたが、いつもご機嫌でスタッフのアイドルでした。

元気になって退院していくのは嬉しいことなのですが、入院生活が長いほど、情も移ってしまうのでしろの居たゲージが空いているのが寂しい・・・

とはいえ、数週間後には経過を見るために来院するのでまた会えるんですけどね♪
[PR]
by imabayashi-ah | 2007-08-21 23:12 | 患者さん

暑中お見舞い申し上げます

毎日暑い日が続きますね。皆さんのお宅では、夏ばて、大丈夫でしょうか?

b0059154_23493822.jpg

石田宅では、水鉢で白メダカが産卵し、

b0059154_2350378.jpg

今年初めてやってきたツバメの雛がかえり、空前のベビーラッシュ!?

夏でも食欲の衰えを知らないこの二人。ベジオーズにかぶりついてます。
b0059154_23541158.jpg

ロコさん、食いつきすぎで目、見えてないですし。
b0059154_23542630.jpg


涼を求めて日陰を探すこっこたち。
b0059154_2355596.jpg


うなも日陰を見つけてくつろぎ中。
b0059154_23561324.jpg


そして、暑さに比例して伸びる舌の持ち主。ちゃまくん。
b0059154_753699.jpg


ごめんなさい、最後の写真で一気に暑さ倍増ですね・・・(爆)
[PR]
by imabayashi-ah | 2007-08-13 00:03 | スタッフのわが子たち

大手術を乗り越えて

前回に続いて、手術症例のご紹介です。

b0059154_2345395.jpg

                これは術後の写真です。

ミニチュアダックスのモモちゃん。7歳の女の子です。
当院に初めて来院したのは6月はじめ。右の腕の付け根に大きなしこりがあります。

確認してみると、乳腺から発生し、大きくなった腫瘍のようです。以前にも一度別の場所の乳腺腫瘍で手術をしたことがあるとのことでした。

数回免疫療法を行い、腫瘍の周りの炎症は取れましたが、その大きさは子供の握りこぶしよりも大きく、皮膚は破裂寸前で、通常の歩行も困難なほどでした。
飼い主さんと相談した結果、このまま自壊して出血したり化膿したりするよりは、すこしでも楽な生活ができるようにと手術することになりました。

b0059154_23462841.jpg

脇の下に大きくなった腫瘍があるため、前足を動かすことすら難しい状態です。

腫瘍は一部筋肉まで入り込んでいたため、神経や血管を損傷しないよう慎重に手術がすすめられました。摘出した腫瘍は300gもありました。

一般的には、乳腺腫瘍では、拡大手術といって、お腹の皮膚を全ての乳腺ごと切除する手術がすすめられます。しかし、拡大手術は傷も大変大きくなり、麻酔時間も長時間に及ぶ為、入選腫瘍が多発する中年以降の体力の低下したワンコには実際のところ負担が大きすぎるのです。それに加えて、たとえ全て摘出したからといって転移や再発が防げるかというとそうでもありません。

当院では乳腺腫瘍の子で手術を行なう際には、事前に肺などに転移が無いかを確認し、目的とする腫瘍のあるところのみ、充分なマージン(余裕)をもって切除するように心がけています。
もちろん、術前、術後の免疫療法も併用します。

術後の経過で来院したモモちゃんは、今まで自由に動けなかった分を取り戻すかのように元気一杯飛び回っているそうです。(抜糸までは安静にして欲しいのだけど・・・)
再発や転移の可能性が無いわけではありませんが、この手術によって当面のクオリティオブライフ(生活の質)が保たれることはいうまでもありません。

b0059154_001838.jpg

これからも元気で過ごす為に、免疫療法頑張ろうね!モモちゃん。
[PR]
by imabayashi-ah | 2007-08-01 00:03 | 症例