気まま更新の診療日誌です。
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フェレットのゴンタくん
※今回の記事には、手術中の写真も掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください!!
生後2か月の頃から当院へ通っている、フェレットのゴンタくん、現在6歳。
3月には7歳になります
そんなゴンタくんに一大事が起こったのは、11月上旬の頃。
な、なんと、おしっこが出なくなってしまったのです
おしっこが出ない、というのはかなりの一大事!!
おしっこはもともと体にとっていらないもの、有毒なものを出すためのものです。
このまま放っておくと、体中に毒素が回ってしまい、命を落とすこともあります。
院長が細い目を細めて一生懸命見つめるのは、ゴンタくんの下腹部。
おちんちんが出てくる部分の皮膚が、癒着して(くっつき合って)いて、おちんちんを出すことすらできません。
ここをメスで切開。
そして、おちんちんを出そうとすると・・・今度はおちんちんの包皮が癒着していて、おちんちんを出せません。
そこで、ここもメスで切開。
やっとこさおちんちんを出すことができましたが、今度はおちんちんの先の尿が出るところ(尿道口)の皮膚が癒着して、穴が塞がってしまっているのです
ここもメスで切開。
3か所も癒着していて、メスで切開したゴンタくん!
ゴンタくんの体の中では、大変なことが起こっていたのですね
こうして、この日は無事におしっこを出せるようになったのですが…また繰り返す可能性が高いぞ、と院長は言っていました…。
次の日、またもやおしっこがでなくなってしまったゴンタくん。
昨日開いたところが、すでに塞がりつつありました
このまま何度も同じことを繰り返していたら、ゴンタくんにかかる負担はかなり大きいでしょう。
ということで…やむを得ず、人口尿道を作る手術をすることになりました。
下腹部の尿道に当たる部分をメスで切開して、新たな開口部を作る手術。
もともと体の小さいフェレットの手術は、とても細かい作業になります。



手術は丁寧にかつスピーディーにすすめられました。
こちら手術直後のゴンタくん。
まだ安定剤が効いていて、ぼや~っとしています。


こちらが今回作られた人口尿道。
紫色に見えるのは吸収糸で、とても細かく縫合してあります。
ゴンタくんのおしっこは、ここから出てくるようになります。
人口尿道の上の方にある部分が、本来おしっこを出していた部分です。
そして、手術から10日後。

ゴンタくんはとっても元気にしています。
食欲モリモリ、おしっこもジャンジャン出ているそうです

院長につかまれ、足を開かされるゴンタくん。
かなりいやそうですね…

この通り、人口尿道もバッチリです!
吸収糸がとけるまで、もう少し!!
それまで、カラーは我慢していてね
生後2か月の頃から当院へ通っている、フェレットのゴンタくん、現在6歳。
3月には7歳になります

そんなゴンタくんに一大事が起こったのは、11月上旬の頃。
な、なんと、おしっこが出なくなってしまったのです

おしっこが出ない、というのはかなりの一大事!!
おしっこはもともと体にとっていらないもの、有毒なものを出すためのものです。
このまま放っておくと、体中に毒素が回ってしまい、命を落とすこともあります。
院長が細い目を細めて一生懸命見つめるのは、ゴンタくんの下腹部。
おちんちんが出てくる部分の皮膚が、癒着して(くっつき合って)いて、おちんちんを出すことすらできません。
ここをメスで切開。
そして、おちんちんを出そうとすると・・・今度はおちんちんの包皮が癒着していて、おちんちんを出せません。
そこで、ここもメスで切開。
やっとこさおちんちんを出すことができましたが、今度はおちんちんの先の尿が出るところ(尿道口)の皮膚が癒着して、穴が塞がってしまっているのです

ここもメスで切開。
3か所も癒着していて、メスで切開したゴンタくん!
ゴンタくんの体の中では、大変なことが起こっていたのですね

こうして、この日は無事におしっこを出せるようになったのですが…また繰り返す可能性が高いぞ、と院長は言っていました…。
次の日、またもやおしっこがでなくなってしまったゴンタくん。
昨日開いたところが、すでに塞がりつつありました

このまま何度も同じことを繰り返していたら、ゴンタくんにかかる負担はかなり大きいでしょう。
ということで…やむを得ず、人口尿道を作る手術をすることになりました。
下腹部の尿道に当たる部分をメスで切開して、新たな開口部を作る手術。
もともと体の小さいフェレットの手術は、とても細かい作業になります。



手術は丁寧にかつスピーディーにすすめられました。
こちら手術直後のゴンタくん。
まだ安定剤が効いていて、ぼや~っとしています。


こちらが今回作られた人口尿道。
紫色に見えるのは吸収糸で、とても細かく縫合してあります。
ゴンタくんのおしっこは、ここから出てくるようになります。
人口尿道の上の方にある部分が、本来おしっこを出していた部分です。
そして、手術から10日後。

ゴンタくんはとっても元気にしています。
食欲モリモリ、おしっこもジャンジャン出ているそうです


院長につかまれ、足を開かされるゴンタくん。
かなりいやそうですね…


この通り、人口尿道もバッチリです!

吸収糸がとけるまで、もう少し!!
それまで、カラーは我慢していてね

by imabayashi-ah
| 2009-12-09 13:46
| 症例
|
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