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今林動物病院


気まま更新の診療日誌です。

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【呼吸がきつくて寝られなかったダックスフンド】

今回ご紹介するのは、ミニチュアダックスフンドのぎんじちゃんです
ぎんじちゃんは、嘔吐して呼吸がきつそうということで来院。
咳き込んで夜も寝られないということでした。
レントゲンにより、肺が白く濁っている状態でした
これは肺水腫を起こしている状態です
肺水腫とは、心臓弁膜症によって起こる末期症状で、肺に水が溜まりひどいときは鼻から血の泡を吹いてしまう
死に至る病気です
ぎんじちゃんは目もうつろで呼吸も悪く、末期症状も出ていました。

すぐに院長が当院独特の肺水腫の治療を行いました
ハンプという注射と利尿剤、ニトログリセリンの塗り薬を使用しました
そして当院のICUでお預かりしました



呼吸がきつくて寝ることができなかったぎんじちゃん
しばらくすると少し楽になったのか、ぐっすり寝ていました

次の日、呼吸もすっかり落ち着き、食欲も出ました
元気になったのでまたレントゲンを撮ってみるとびっくり
肺の濁りが無くなっていました
こちらがその時のレントゲンです

黒丸が肺の位置を示しています

肺水腫を起こしていた時のレントゲン


次の日のレントゲン



肺の濁りが無くなり、透明度が増しているのが明らかに分かります
一日で改善しなければ、亡くなっていたかもしれません

その後2日間の入院を経て、退院したぎんじちゃん
帰る時は吠える元気があるほど回復して帰っていきました

通院頑張ろうね

by imabayashi-ah | 2018-07-03 12:34