気まま更新の診療日誌です。
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殺鼠剤恐るべし・・・
前回の日誌でご紹介したハチちゃん、今日無事四国へ帰っていきました。
さて、ハチちゃんとほぼ同時進行で通院していたチワワのコロちゃん。
コロちゃんはネズミ駆除用に置かれた殺鼠剤を食べてしまい、一週間後から大変な出血傾向になり生死をさまよった症例です。
食べてすぐ、病院に連れて行ったそうですが、そこではなぜか「大丈夫」と言われ、飼い主さんも大丈夫なのかな~と思っていた一週間後からが大変でした。
殺鼠剤にはワルファリンという血液凝固阻止作用を持つ薬が入っています。殺鼠剤を食べると血が止まりにくくなるため、全身いたるところで出血が起き、失血によりネズミは死んでしまいます。コロちゃんはチワワでもかなり体格が小さい方・・・1kgすこししかありません。しかも結構な量を食べてしまったようです。
胸、お腹の皮膚に大きく広がる内出血・・・ぐったりとして元気がありません。
目に見えるのは皮下出血だけですが、問題は体の中で起きる出血。内臓出血や脳出血を起こすと即、命に関わる状況です。
貧血を起こしているのは血色をみても明らかですが、検査のために採血をすることすらできません。(刺したところから出血が止まらないため)
治療法は、止血剤、ビタミンKの投与。赤血球の膜を守る為にセファランチンも使用しました。
これらの薬を投与して、出血が治まるのをひたすら待ちます。もちろん、出血の危険を減らす為、絶対安静です。
一週間ほど予断を許さない状態が続きましたが、先週末来院した時には出血跡もきれいにひいて、元気も挽回していました。もう一安心です。
最近では殺鼠剤自体を使用することが減っているのでこんな事故も減りつつありますが、ネズミが食べるくらいですからワンコにとっても美味しいのでしょうね・・・食いしん坊なワンコは思ってもみないものを食べてしまうことがありますので気をつけてくださいね。
例をあげると・・・
●ドッグフードを一袋 ●使用済みてんぷら油を鍋一杯 ●サラダに入ったツナをプラスチックのカップごと
実は、上にあげた例はここ数日来院したワンコが食べたものです。
ドッグフードの子は一時的に体重が700gも!!増えただけですみましたが、油の子は嘔吐・下痢と急性膵炎の疑いで入院することに(幸い明日退院できますが)。カップを食べた子は来週あたり開腹手術になるかもしれません・・・
また日誌でご紹介することになるでしょうね(´Д`;;)
さて、ハチちゃんとほぼ同時進行で通院していたチワワのコロちゃん。
コロちゃんはネズミ駆除用に置かれた殺鼠剤を食べてしまい、一週間後から大変な出血傾向になり生死をさまよった症例です。
食べてすぐ、病院に連れて行ったそうですが、そこではなぜか「大丈夫」と言われ、飼い主さんも大丈夫なのかな~と思っていた一週間後からが大変でした。
殺鼠剤にはワルファリンという血液凝固阻止作用を持つ薬が入っています。殺鼠剤を食べると血が止まりにくくなるため、全身いたるところで出血が起き、失血によりネズミは死んでしまいます。コロちゃんはチワワでもかなり体格が小さい方・・・1kgすこししかありません。しかも結構な量を食べてしまったようです。
胸、お腹の皮膚に大きく広がる内出血・・・ぐったりとして元気がありません。
目に見えるのは皮下出血だけですが、問題は体の中で起きる出血。内臓出血や脳出血を起こすと即、命に関わる状況です。
貧血を起こしているのは血色をみても明らかですが、検査のために採血をすることすらできません。(刺したところから出血が止まらないため)
治療法は、止血剤、ビタミンKの投与。赤血球の膜を守る為にセファランチンも使用しました。
これらの薬を投与して、出血が治まるのをひたすら待ちます。もちろん、出血の危険を減らす為、絶対安静です。
一週間ほど予断を許さない状態が続きましたが、先週末来院した時には出血跡もきれいにひいて、元気も挽回していました。もう一安心です。
最近では殺鼠剤自体を使用することが減っているのでこんな事故も減りつつありますが、ネズミが食べるくらいですからワンコにとっても美味しいのでしょうね・・・食いしん坊なワンコは思ってもみないものを食べてしまうことがありますので気をつけてくださいね。
例をあげると・・・
●ドッグフードを一袋 ●使用済みてんぷら油を鍋一杯 ●サラダに入ったツナをプラスチックのカップごと
実は、上にあげた例はここ数日来院したワンコが食べたものです。
ドッグフードの子は一時的に体重が700gも!!増えただけですみましたが、油の子は嘔吐・下痢と急性膵炎の疑いで入院することに(幸い明日退院できますが)。カップを食べた子は来週あたり開腹手術になるかもしれません・・・
また日誌でご紹介することになるでしょうね(´Д`;;)
by imabayashi-ah
| 2007-06-19 23:53
| 症例