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今林動物病院


気まま更新の診療日誌です。

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カテゴリ:症例( 104 )

【肺に水がたまってしまうマルチーズ】

こんにちは056.gif動物看護士の崎野です011.gif

今回ご紹介するのは、マルチーズのジュニアちゃん053.gif

ジュニアちゃんはなんと17歳!!!!!005.gif(人間で例えると約87歳)
1才のころから定期的に通ってくれています058.gif

平成25年の6月に呼吸が荒いとのことでご来院されました008.gif
心雑音もひどく肺に水が溜まっている状態でした007.gif
続けて治療をし、次の日には心音もだいぶんよくなり夜は
ぐっすり寝ることが出来るようになるまでになりました012.gif

グッタリして命にかかわる状態を何度も繰り返しながらも薬と定期的な治療により
いい状態を保つことが出来ています016.gif

ジュニアちゃんが元気でいられるのは治療に定期的に連れてきてくれる
飼い主さんのおかげだと思います058.gif072.gif

【肺に水がたまってしまうマルチーズ】_b0059154_11131721.jpg

by imabayashi-ah | 2016-09-09 11:16 | 症例

奇跡の復活☆★☆

お久しぶりです!!スタッフの原です001.gif

夏も終わり、ずいぶん涼しくなりましたね023.gif
今年の暑さにバテていたペット達には朗報となっているのではないでしょうか??

そんな9月のある日、
いつも元気なノルウェージャンフォレストキャットの
ランちゃん(女の子・7歳)が来院しました。
普段は爪切りや予防接種、トリミングで来ているのですが、
今回はいつもと事情が違うよう005.gif

話を聞くと、少し前から元気がなく、嘔吐をしているとのこと020.gif
食欲もなく、3日くらい食べていないとのことでした002.gif
血色も悪く、脱水も起こしていました054.gif

すぐさま血液検査を行い、出た数値がこちら↓

奇跡の復活☆★☆_b0059154_15374860.jpg


赤線の引いてあるBUNとCREの二つの数値。
これは主に腎臓が悪くなった際に上昇する数値です。

注目すべきはBUNの『>140』という箇所で、140以上ということを表しています。
これは当院の機械で測れる限界の数値以上で、
つまり腎不全末期の状態でした008.gif
(BUN=17.6~32.8が正常値と言われています。)

それに加えて更にCREの数値も17.0。
正常値は0.8~1.8といわれているので
こちらも致命的な数値にまではねあがっていました。

レントゲン検査も行いましたが、、、

奇跡の復活☆★☆_b0059154_1861140.jpg


分かりにくい写真ではあるのですが、
腎臓の腫大も疑われ、水腎症との診断が下りました054.gif

あまりにも悪い結果に、
いつもは気丈な飼い主さんもかなりショックを受けていました007.gif

まずは注射による治療を行い、
明日も通院してもらうようお伝えして、この日は帰って行かれました。

来院2日目。
治療後も数回嘔吐があったとのことでしたが、
ドライフードを数粒口にしたそうで、
少しだけ顔つきが落ち着いてきていました。
ですが、まだ家ではあまり元気がないそうです014.gif

この日も飼い主さんも心配そうに帰って行かれましたが、
ここからランちゃんは奇跡の復活を遂げるのです!!!

来院3日目。
やはり嘔吐が一回あったそうですが、
それ以降は一回も吐いていないとのこと。
昨日より食欲も出てきているそうです005.gif

来院4日目には、嘔吐もなく更に食欲は増加005.gif
飼い主さんも困るほどの食欲で、
ひたすらご飯をねだってくるとのことでした053.gif

その後も日に日に食欲は増す一方で、
通院一週間でほぼ本調子まで回復しました016.gif

来院8日目に行った血液検査の結果がこちら↓

奇跡の復活☆★☆_b0059154_15381097.jpg


数値が急激に低下しているのが分かりますか?!

BUNに関してはまだまだ正常値には届きませんが、CREは正常値になりました。
院長やスタッフも驚くべき回復力です005.gif

翌日まで続けて通院していただきましたが、
注射の時、嫌がって院長に噛みつきにくるほど元気いっぱいで、
通院も一日おきに変更になりました037.gif

今回のように状態や数値の変動が急激な場合、『急性腎不全』を疑います034.gif

対して、逆に変動が穏やかな場合は『慢性腎不全』を疑います034.gif

どちらも初期の段階では判断は難しいのですが、

急性の場合は初期であれば回復の見込みがありますが、
慢性の場合は回復にかなり時間を要するとともに、
急性に移行していく場合もあり大変危険です031.gif

どちらにせよ、早期発見・早期治療が一番!!

ペットの食欲や元気に常日頃から気をつけておいてくださいね072.gif
また、嘔吐を繰り返すようなら早めに来院されることをお勧めします072.gif

元気になったランちゃんからのお願いでした003.gif003.gif

奇跡の復活☆★☆_b0059154_151875.jpg

by imabayashi-ah | 2013-10-02 13:06 | 症例

子犬の緊急事態!!

6月中旬のある日、生後2カ月のシーズーが1日中嘔吐をしているということで来院しました。


当院は基本的に、極力入院をさせない方針なのですが、
この子の場合、元気が全くなく目もうつろで危険な状態だったため、
やむなく入院をさせて治療をすることにしました002.gif

そして、お預かりした後に嘔吐をしたものがこちらです。

子犬の緊急事態!!_b0059154_18421279.jpg



血も混じった胃液を大量に吐いており、状態がよくないことがわかります007.gif

この後、更に元気がなくなり、また一段と危険な状態になってしまいました。


便の検査などで細菌性胃腸炎ということが判明したため、徹底的に治療を行い、
なんとか胃腸炎は抑えられましたが、嘔吐をしていた影響で喉と鼻の中が火傷状態になっており・・・

水を飲む事もできず、鼻からは膿がでていて呼吸も苦しく、さらに誤えん性肺炎も発症していました007.gif

一時は水を1滴飲むのにも泡を吐いていたため、院長直々に時間をかけ、
少しずつ慎重に水を与えたり、流動食を与えたり・・・。

最初は水を飲むのも本当に苦しそうでしたが、この子も頑張って耐えてくれました!

ほんの少しの水や流動食から始まり、少しずつ量を増やせるようになり、1粒ずつドライフードも食べれるようになり・・・

このような院長の処置と徹底的な治療の結果・・・入院から5日目には自分でしっかりとドライフードを食べれるまでに回復072.gif

その後は日に日に吠える声も大きくなり、スタッフに甘えてくるまで元気になりました012.gif

そして入院してから1週間後・・・こんなに元気になり退院していきました056.gif
子犬の緊急事態!!_b0059154_18454861.jpg


当院には、難しい手術が必要な動物や治療の難しい動物が多数来院し、毎日と言ってよいほど大きな手術や難しい手術などを行っていますが、今回の子のような小さな動物達を助けるのも大切な役目であり、私たちは少しでも多くの命を救えるよう、日々治療を続けています058.gif
by imabayashi-ah | 2012-06-15 19:59 | 症例

変形性脊椎症のモモちゃん

こんにちわ001.gif
二度目の登場、スタッフの原です071.gif
今回は私たちスタッフもビックリな症例をご紹介します072.gif

1月の終わりごろ、
大きなゲージに入って来院した、
2歳のアメリカンコッカー・スパニエル。名前をモモちゃんといいます。

その時、既に後ろ足は全く動いておらず、
どんなに足先をつねっても痛がらず、
深部痛覚はゼロ008.gif
つまり全く神経の通っていない状態で、
一昨日からこのような状態になったとのことでした。


*深部痛覚とは・・・人でも指の間をつねられると痛いように
 ワンちゃんやネコちゃんも指の間をつねられると痛いので、
 足を引っこめたり、噛もうとしたりしてきます。
 主に神経の通い具合を見るための方法です。


モモちゃんは他院にかかってはいたのですが、
その病院ではムリだということで、
他の大きな病院を、ということで来院されました。

すぐにレントゲンとCTを撮り、
「変形性脊髄症」という病気だということが分かりました034.gif
変形性脊椎症のモモちゃん_b0059154_19423417.jpg


ここで当院のスーパーライザーの登場です066.gif
まずはこのスーパーライザーと注射による治療を続けてみて反応をみます。

すると、驚くべきことにモモちゃんは

次の日には痛みを感じるようになり、

4日目には自ら立てるまでに回復045.gif

そして8日目には歩けるようになったのです070.gif

今ではまた悪くならないよう、運動制限をしてもらっているほどです。
変形性脊椎症のモモちゃん_b0059154_19432261.jpg



この症例で分かるように
後ろ足が動かなくなると治るとしてもある程度の時間がかかりますし、
発症してから治療までの時間が長ければ長いほど
治りにくくなる、ということです。

そして何よりもハイパーライザーと内科的治療が大事ということです。

皆さんもペットの様子を日頃からしっかりチェックして、
少しでも痛がったり元気がなさそうなそぶりがあれば
すぐに来院されてくださいね006.gif
by imabayashi-ah | 2012-02-08 17:31 | 症例

やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!

お久しぶりです006.gif最近、なかなか日記の更新ができず、前回の日記は、別のスタッフが書いてくれました038.gif雰囲気が違うとお気づきの方もいたかもしれませんね011.gif

今後、私だけではなく、他の人たちが日記を更新できるようになっていけば、色んな文書が読めて楽しいでは!?と、思いますが、もうしばらく私のみで我慢してください(笑)
いつかきっと♪



では、さっそく本題へ☆


先日、外に出ていて帰って来てから前足がパンパンに腫れたと言って来院した猫のメイちゃん

どのくらい腫れているのか、実際に診てみると・・・パ...パンパンや~!!!!008.gif




実際に写真で見てみると、一目瞭然ですね!!!


やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_17372059.jpg

やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_17383933.jpg



おそらく、何かに噛まれたのでしょう007.gif


その何かとは・・・マムシです008.gif



マムシの特徴として、

・噛まれてから1~2時間でパンパンに腫れる
・噛まれた所から、マムシ毒によって持続的に出血する

の2点があげられます。

メイちゃんの症状も同じで、持続的に出血もしていました。これは、マムシに噛まれたのだろうと診断し、さっそく治療を009.gif
やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_1343239.jpg

写真ではわかりにくいのですが、矢印より出血。




そんなときは、「助けて~、セファランチ~ン!!」
やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_17432949.jpg




『学会に行ってきました☆~1日目~前編』にも書いていた通り、マムシにかまれた場合にかかせないのがこの“セファランチン”というお薬です!!


さっそく、セファランチンを注射して、次の日の午前中に再び来院してもらうことに061.gif




次の日には、昨日のグローブのようなパンパンの手に比べだいぶ腫れも引いて元気も食欲も出てきました003.gif

やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_11525844.jpg



その日も、同じ注射をしてまた翌日に来院してもらうことに018.gif



な、な、なんと!たった2回のセファランチンの注射でここまでちっちゃくなっちゃいました005.gif

やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_11531570.jpg


やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_1153306.jpg



主にセファランチンだけの治療でここまで良くなるとは!!やっぱりセファランチンの効果はすごい005.gif


マムシに噛まれたときは、九州・沖縄の医学部では、セファランチン単独で治療に使われる所が多いそうです034.gif
ですが、まだまだ獣医の方では、マムシにセファランチンが使われる所は少なく、ひどい時には噛まれた手足を切断するケースもあるようです007.gif


当院では、マムシに噛まれた場合、セファランチンを使用し、ほとんどが治癒しています006.gif


よかったね、メイちゃん016.gifマムシには気をつけてね006.gif

やっぱりすごい!“セファランチン”の威力!!_b0059154_11534486.jpg

by imabayashi-ah | 2011-09-14 11:20 | 症例

猫のガリちゃん

 今回の記事には手術中の画像が含まれます。苦手な方はご注意ください。

 
 少し前の話になりますが・・・

 ある日、急に元気がなくなり、下痢をした・・・と来院したのは猫のガリちゃん。

 来院した時には体温が下がり、意識も朦朧としている状態でした。
飼い主さんにはガリちゃんがこんな風になった原因が全く解らないとのこと。
見た目では大きな変化はないようでしたが、お腹を触ってみると・・・下腹部に
変なふくらみが・・・。嫌な予感がしつつレントゲンを撮ってみると・・・

 その予感の通り、ガリちゃんの腹筋は裂けてしまっており、本来腹腔の
中にあるはずの腸が皮下に出てきてしまっていました。お腹のふくらみは
皮下に出てきた腸のふくらみだったのです。
さらに、お腹の皮膚が広範囲にわたって内出血で紫色に・・・。

 そうです、ガリちゃんは交通事故にあっていたのです。

 外に行く猫ちゃんに多いトラブルはやはりケンカと交通事故。ケンカによる傷も
わかりにくいことが多いですが、交通事故にあっても外見では大きな異変が
ないことも多く、飼い主さんが事故にあったことに気づかないこともよくあります。

 ガリちゃんはそのまま入院となり手術をすることに。
 麻酔をかけ、ヘルニア部分の皮膚を切ってみると・・・そこは思っていたよりも
ひどい状態になっていました。

 右後肢の付け根の筋肉が大きく裂け、腹腔内から腸が右後肢に沿うような形で
出てきていました。それだけならまだよかったのですが、どうやらガリちゃんは
事故にあってからしばらく時間が経過していたようで、 裂けた筋肉の周囲から
右後肢にかけての皮下組織は浮腫をおこしてドロドロになっており、組織自体の
色も赤黒く変色して壊死しつつありました。
 さらに、それよりもひどかったのは脱出していた腸の組織がすでに腐っており、
破れた腸から便がお腹の中へ漏れ出してかなりひどい腹膜炎を起こしていたのです・・・。
猫のガリちゃん_b0059154_8582328.jpg
写真は腐っていた腸です。本来の腸はきれいなピンク色をしているのですが・・・。

 さすがの院長も「これはもうダメかも・・・」と思うくらいひどい状態でしたが、
このままだとダメになるだけ。もし助からなくてもできるだけのことはやろう。」と
腐った腸を切り取り、まだ大丈夫な部分をつなぎ合わせ、お腹の中を徹底的に
洗浄し、大きく裂けた筋肉を何とか寄せて縫合し・・・と当院では珍しく2時間を
超える大手術になりました。


 なんとか手術を乗り越えたガリちゃん。しかし、元気はなく、ごはんも食べず・・・
やはりこのままダメかも・・・と思いながら数日・・・少しずつ水を飲むようになり、
ごはんを食べるようになり、元気を取り戻し・・・そして、大きな傷の抜糸が
終わるころにはすっかり元の調子を取り戻していました!!
猫のガリちゃん_b0059154_9461516.jpg
写真は抜糸前のガリちゃん。大きな傷ですが、経過は良好で、紫色になっていた皮膚はきれいに戻っています。

 一時は本当に命が危ない状態でしたが、何とかそれを乗り越えたガリちゃん。
外に行くときは車に気をつけてね!!
猫のガリちゃん_b0059154_9472351.jpg


 当院では「もうダメかも・・・」と思うような状況でもあきらめずに治療をして改善や
回復がみられた症例がいくつもあります。もちろん、全ての症例が上手くいく訳では
ありませんが、今回のガリちゃんは「あきらめないことはとても大事なこと」だと
改めて痛感した症例でした。
by imabayashi-ah | 2011-06-18 17:09 | 症例

チョコちゃんのおなかに…!

こちら、アメリカンショートヘアーのチョコちゃん。
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_16334945.jpg

3月末に1歳になった男の子です。

いつも元気いっぱい!のチョコちゃんの具合が悪くなったのは、突然のことでした。

前日までは元気だったチョコちゃん。
翌朝もいつも通り食事をとりましたが、そのあとから何度も嘔吐をしだしたのです。

「嘔吐」 と一言にいっても、嘔吐が症状としてあげられる病気はたくさんあります027.gif
(胃腸炎などの消化器系の病気、感染症や伝染病、腎不全、腸閉そく、便秘、中毒、異物の飲み込み・・・などなどたくさん!)
まずは胃腸に対する治療をし、反応をみることになりました。

注射後、嘔吐はいったん止まったかのように見えました。
しかし次の日、食べ物を口にすると数時間後に嘔吐をする…ということが数回ありました。
目つきはうつろで元気もなく、食欲もありません。
この日はお預かりしてレントゲン、内視鏡検査をすることになりました。

内視鏡でお腹の中を見てみると…この写真は胃の中です。
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_173599.jpg

さらに奥へ進んでいくと…

…ムムッ!!
何か異物らしきものが見えます008.gif
黄色く見えるのが怪しいものです。
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_1732737.jpg


毛玉・・・?
内視鏡のカメラでは確定はできませんが、何か繊維質のものが詰まっていることはわかります。
これをどうにか引っ張り出そうとするものの、毛玉らしきものは、がっちりはまっていてびくともしません!!
できればお腹は開きたくなかったのですが、このままではどうにもできないので、意を決して緊急手術をすることになりました。

お腹を開いてみると、十二指腸にがっちりと硬いものが詰まっていることが確認できました。
取り出してみると・・・!005.gif
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_13241673.jpg

・・・?
何でしょう?これは?

洗ってみると…ぬいぐるみの一部のような…?
フェルトのような生地の中に、綿が詰められたものでした。
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_16425744.jpg

ふだんから同居犬のトイプードルのちびまると一緒に遊んでいるチョコちゃん。
遊んでいる途中で、ぬいぐるみの一部を食べてしまったのでしょうか?
取り出したものを飼い主さんに見せても、まったく心当たりがないとのこと…。
真実はチョコちゃんとちびまるだけが知っています。
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_1641689.jpg


手術後は、数日間絶食を強いられたチョコちゃん。
食事の許可がおりても、いつもの食事の数分の1の量…。
よほどお腹がすいていたのか、食べ物をチラつかせるとソワソワ。
なんと驚くことに、院長の手から直接食べていました!!
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_1353244.jpg

          ↑ ちなみにこれは私の手です

ふつう病院へ来たネコちゃんはおびえてじーっと固まっていたり、ソワソワして落ち着かないものですが、チョコちゃんは診察台の上でフードをポリポリ食べたのです005.gif
しかも院長の手から!!
こんなネコちゃん、見たことない!とみんなびっくりしていました。
チョコちゃんのおなかに…!_b0059154_16471557.jpg


そんなチョコちゃんは、今となってはすっかり元気です006.gif
よかったね~016.gif
by imabayashi-ah | 2010-04-26 10:04 | 症例

緊急手術!!

※今回の日記には、手術中の画像も載せております。
  苦手な方はご注意ください!



1月13日のこと…

突然、行橋の分院から送られてきたFAX。
あるワンちゃんのカルテが数枚…。
読んでみると、いかにも重症そうな内容が書いてあります。
その後、行橋分院の石田院長より電話がありました。

「脾臓の破裂により、腹腔内に大量出血を起こしていると考えられる犬の緊急手術をしてほしい」
とのことでした。


ことの始まりは12日。
昼過ぎに前日食べたものを嘔吐し、元気がなかったので、飼い主さんが病院へ来院したそうです。
血色が悪く、体温を測ってみると、通常38~39度くらいの体温が36.6度まで低下して、ショックを起こした状態でした。吐く前まではいつも通り元気だったそうなので、吐いたことによる心臓ショックの可能性もお話して、翌日回復してなければ検査をすることをおすすめして、その日はショックの治療を行いました。

そして13日。
前日よりは体温は少し上がりましたが、動きは悪く、元気がありません。
血色も悪くフラフラしていました。
血液検査をしてみると、赤血球数が著しく低下し、ひどい貧血を起こしていることがわかりました。
さらにレントゲン、エコー検査などの精密検査により、左下腹部…脾臓の血管に腫瘍ができていること、そしてその腫瘍が破裂して大量に出血していることがわかったのです。

ということで、行橋から大急ぎで来院されたMダックスのバフィくん。
準備を整え、すぐに緊急手術を開始しました。
下腹部をメスで切ると、お腹の中から大量の血液が溢れ出てきました。
やはり大量出血を起こしています!
緊急手術!!_b0059154_13494479.jpg

大急ぎで出血していると思われる脾臓を見つけると…表面にはボコボコしたものがありました。
診断通り、脾臓に腫瘍ができていて、そこから出血していたのです。
すぐに脾臓を摘出!

脾臓にはたくさんの大きな血管があり、摘出時にはこの血管の一つ一つを糸で結んで、止血していかなくてはいけません。
とても手間と時間がかかる大手術になります。
ここで大活躍したのが、PKシステム!

当院では2年前より導入し、手術で大活躍しています。
この機械を使うことで、糸を使わずに止血していくことができます。
緊急手術!!_b0059154_13503025.jpg

今回の手術も、このPKと院長の技術のおかげで、30分で終えることができました。


しかし、手術はなんとか持ちこたえたものの、バフィくんの状況はとても悪く、予後がとても心配されました・・・。
手術が終わった後もすぐに酸素カプセルへ入れ、ICUで気をつけて様子を見ていましたが、なかなか目を覚ましませんでした。

次の日―14日は起こすとなんとか頭をあげるようになりましたが、ずっと寝たままです。

15日には少し尾をふるようになりましたが、ずっと寝ています。
16日あたりから、だんだん食欲がでてきて、起きている時間が長くなっていきました。
19日には、だいぶ元気も出てきて吠えるようになったので、ICUから犬舎へと移されました005.gif
そして20日にめでたく退院することになりました006.gif
といっても、見た目はまあまあ元気ですが貧血の状態はひどいので、引き続き行橋の病院へ通ってもらうことになります。

さらに10日後―
緊急手術!!_b0059154_182121.jpg

貧血のサプリメントや、術後の合併症を防ぐ抗生物質治療を行いながら、今日30日、無事抜糸の日を迎えました。貧血の方も、ほぼ正常といえる数値まで改善してくれました。
元気になったバフィくんです。
本当によかったね016.gif


緊急時の行橋分院と若松本院の連携プレー!!
ここ2回の日誌は、たまたまですが行橋の患者さんのお話になりました。
こうやってまたひとつ、救える命があることは素晴らしいことですよね012.gif
by imabayashi-ah | 2010-01-31 13:18 | 症例

シェパードのジュンちゃん

※今回の日記には、手術中の画像が載せてありますので、苦手な方はご注意ください!!



こちらは、分院である行橋動物ケアクリニックの患者さんの、シェパードのジュンちゃん。
シェパードのジュンちゃん_b0059154_1342536.jpg

写真は、すっかり元気になった姿です006.gif


ジュンちゃんが行橋分院を訪れたのは、12月初旬のこと。
な、なんと、10日前にタオルを飲みこんでしまったとのでした005.gif
嘔吐をし、食欲もなくなってきたジュンちゃん。
バリウム検査をすると、やはり胃にタオルが残っているようでした008.gif
異物を食べてしまうワンちゃんはけっこういるのですが、特にタオルやひも状のものを食べてしまうと、とても危険なんです!!
腸が閉塞(つまること)してしまうこともありますが、ひも状のものを食べてしまうと、腸にひもが巻きついて、腸が切れてしまうことがあります。
この場合、ひどい腹膜炎を起こしてしまい、手の施しようがなくなることもあるのです031.gif

ジュンちゃんの食べたタオルは胃に詰まっていたため、胃を切開して、タオルをとりだす手術をすることになりました。
手術は無事成功。
ジュンちゃんの経過も順調!!
…だったのですが、手術7日後あたりから、またもや調子が悪くなってきたのです。
見た感じは元気もそこそこあるのですが、エコー検査をしてみると…

むむっ!!

いやな感じ…。

これは…!!

と思った石田院長は、すぐに本院の今林院長に相談しました。
メールで送られてきたエコー検査の画像を見てみると…どうやらジュンちゃんは腸重績を起こしているようです008.gif
シェパードのジュンちゃん_b0059154_1333414.jpg

シェパードのジュンちゃん_b0059154_1334039.jpg


腸重積とは、その字の通り、腸が重なってしまうことです。
通常、腸は一本の管のようになっていますが(…例えるならばホースのような感じです)、何らかの原因で腸が腸の中に入り込んでしまった状態を腸重積といいます。

腸重積を起こすと、中に入り込んでしまった腸に血行障害などが生じ、壊死してしまうことがあります。
壊死してしまったら、腐った部分の腸を切り取って、つなげ合わせる必要があります。

…とても難しい手術になることが予想されたので、翌朝に若松本院で緊急手術を行うことになりました。



翌朝。
ジュンちゃんを連れ、石田獣医師と飼い主さんが来院しました。
見た目はそこそこ元気で、嘔吐などの症状も見られないジュンちゃん。
もう一度エコーをしても、やはり腸重積を起こしている可能性が高いとの診断。
すぐに今林院長と石田院長の二人で緊急手術が行われました。

お腹を開いてみると…診断通り、腸重積を起こしていました!
腸が腸の中に入り込んでいます031.gif
シェパードのジュンちゃん_b0059154_1651189.jpg

院長の指で指している部分が、腸が入り込んでいる部分です。
青い矢印の方向へ、腸が入り込んでいます。

慎重に、慎重に、入り込んだ部分を引いていきます…。
シェパードのジュンちゃん_b0059154_135708.jpg


な、なんと、入り込んだ部分は20cmにも及びました!!

幸い、入り込んでいった腸は血色も良く、壊死していないようでした。
この写真に写っている範囲が、腸の中へ入っていたのです007.gif
シェパードのジュンちゃん_b0059154_13563997.jpg


腸を切る必要もなく、無事手術成功!!
飼い主さんも、涙、涙…で喜んでいました。

行橋へ帰って行ったジュンちゃんは、当然のごとく、しばらく入院…。
経過も順調で、無事退院したとのことです!
抜糸も済ませました001.gif


こちら、行橋へ届いた年賀状です。
シェパードのジュンちゃん_b0059154_13554364.jpg

入院していた頃に比べたら、太って毛もツヤツヤになったようです006.gif
よかったね、ジュンちゃん!!
くれぐれも、ドッグフード以外は食べないでね038.gif
by imabayashi-ah | 2010-01-18 15:07 | 症例

フェレットのゴンタくん

※今回の記事には、手術中の写真も掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください!!

生後2か月の頃から当院へ通っている、フェレットのゴンタくん、現在6歳。
3月には7歳になります001.gif

そんなゴンタくんに一大事が起こったのは、11月上旬の頃。
な、なんと、おしっこが出なくなってしまったのです008.gif
おしっこが出ない、というのはかなりの一大事!!
おしっこはもともと体にとっていらないもの、有毒なものを出すためのものです。
このまま放っておくと、体中に毒素が回ってしまい、命を落とすこともあります。


院長が細い目を細めて一生懸命見つめるのは、ゴンタくんの下腹部。
おちんちんが出てくる部分の皮膚が、癒着して(くっつき合って)いて、おちんちんを出すことすらできません。
ここをメスで切開。
そして、おちんちんを出そうとすると・・・今度はおちんちんの包皮が癒着していて、おちんちんを出せません。
そこで、ここもメスで切開。
やっとこさおちんちんを出すことができましたが、今度はおちんちんの先の尿が出るところ(尿道口)の皮膚が癒着して、穴が塞がってしまっているのです008.gif
ここもメスで切開。
3か所も癒着していて、メスで切開したゴンタくん!
ゴンタくんの体の中では、大変なことが起こっていたのですね008.gif
こうして、この日は無事におしっこを出せるようになったのですが…また繰り返す可能性が高いぞ、と院長は言っていました…。


次の日、またもやおしっこがでなくなってしまったゴンタくん。
昨日開いたところが、すでに塞がりつつありました007.gif
このまま何度も同じことを繰り返していたら、ゴンタくんにかかる負担はかなり大きいでしょう。
ということで…やむを得ず、人口尿道を作る手術をすることになりました。

下腹部の尿道に当たる部分をメスで切開して、新たな開口部を作る手術。
もともと体の小さいフェレットの手術は、とても細かい作業になります。
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手術は丁寧にかつスピーディーにすすめられました。


こちら手術直後のゴンタくん。
まだ安定剤が効いていて、ぼや~っとしています。
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こちらが今回作られた人口尿道。
紫色に見えるのは吸収糸で、とても細かく縫合してあります。
ゴンタくんのおしっこは、ここから出てくるようになります。
人口尿道の上の方にある部分が、本来おしっこを出していた部分です。



そして、手術から10日後。
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ゴンタくんはとっても元気にしています。
食欲モリモリ、おしっこもジャンジャン出ているそうです006.gif
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院長につかまれ、足を開かされるゴンタくん。
かなりいやそうですね…002.gif
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この通り、人口尿道もバッチリです!006.gif
吸収糸がとけるまで、もう少し!!
それまで、カラーは我慢していてね001.gif
by imabayashi-ah | 2009-12-09 13:46 | 症例