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今林動物病院


気まま更新の診療日誌です。

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お知らせ

平成19年4月より今林動物病院に勤め、3年の年月が過ぎました。

あっという間の3年間。
私は「動物看護士」という、このお仕事が大好きになりました。
何といっても、大好きな動物たちに出会えることの楽しさ!
みんなそれぞれ個性があるのです。
院長のことが大好きな子、歌を唄う子、ネコパンチを炸裂させる子、ただじっと事が済むのを待っている子、しっぽを振りまわしてスタッフを歓迎してくれる子、診察台の上へ自ら飛び出てくる子、とっても甘えん坊でさみしがり屋な子、病院が恐くて引きずられながら診察室に入ってくる子…それぞれみんな個性があり、会うたびに、その子のことを知るたびにとても愛おしい存在になっていきました。
そして、その子を大切にしている家族…飼い主さんに出会えることの素晴らしさ。
コミュニケーションをとることもとっても楽しく、やりがいを感じることができました。
その反面、時には悲しい別れもあり、命を扱う職業の難しさや厳しさ、命の大切さを改めて感じることができました。

まだまだ勉強したいことがたくさんあり、とても名残惜しいのですが…このたび長崎での新生活を始めるため、5月25日をもって退職することになりました。


思い返してみると…
長崎で中学校の教師として過ごした3年間。
子どもたちととても充実した毎日を過ごしながらも、高校の頃からの「動物に携わる仕事をしたい…!」という思いを諦めきれず、一念発起しました。
色々な動物病院を調べ、動物への深い愛情を感じる当院のホームページと出会いました。
すぐに電話をし、見学へ。
「うちの病院はきついし、厳しいぞ」 という院長のことば。
今まで中学生と走り回っていたから体力には自信があるし、多少のことではへこたれません!!命を扱う現場なのだから、厳しいほうがいいでしょう!この病院で勉強させていただきたい、と心底感じました。
実家は新潟。
縁もゆかりもない福岡・北九州へ生半可な気持ちでやってきたわけではありません。
なにが何でも…!という気持ちで3年間やってきました。

少し変わり者でありながら意外に人情厚く、動物のためにいつも行動する今林院長先生。
動物への深い愛情尽きない石田先生。
学科は違えども、鹿児島大学で同じ時間を過ごした谷口先生(谷口先生は獣医学科、私は生物生産学科でした)。行橋分院開院、新病院開院など大変な時期を一緒に乗り越えた仲間です!
患者さんへの説明がとても丁寧な松田先生。スタッフの動物のケアもよくしてくれました。
そして出会った、看護士のかわいくて頼もしい仲間たち!
しっかりものの佐竹さん。私にとって初めての後輩看護師です。たくさん話して、たくさん一緒に笑いました。
優しい雰囲気が周りを和ませてくれる福田さん。動物をとても愛しています。
トリミングにきた動物たちの体の変化によく気付く吉用さん。
私に負けないくらいの大声の近藤さん。彼女の笑い声は周りの雰囲気を明るくします。
元気いっぱい!とっても気が利く空さん。パピー教室にも一生懸命取り組んでいます。
4月から新しく入ってくれた原さん。彼女は私の教え子たちと同級生なので、特別な思いを抱きながら指導してきました。

こんな頼もしい仲間に囲まれ、とても楽しく充実した毎日を過ごすことができました。

そして、3年間という短い期間でしたが、名前や顔を覚えてくださった飼い主さんたち。
退職することを知ると 「さみしくなるわぁ~」「残念です」と声をかけてくださったお言葉、とても嬉しく感じました。
別れを惜しんで、涙を流してくれた飼い主さんも…。ありがたいことです。
この病院へ勤務したばかりの当初は、できないこと、知らないことばかりだった私。
できることと言えば、掃除や洗濯などの雑務だけ。
それでもいつか、「岡村さんがいないと困る」と言われるような存在になろうと、できることは精一杯、できないこと知らないことは積極的に!と努めてきました。
3年間駆け抜けてきましたが、動物を大切に思う気持ちが飼い主さんたちに伝わっていたのだと思うと、感無量です。

北九州を離れますが、皆さんとかわいい家族たちが幸せな時間を過ごせていけるよう、遠く長崎から祈っています。

みなさん、本当に、ほんとうにありがとうございました。
                 岡村 玲






番外編:
先週の土曜日に院長が盛大に行ってくれた送別会。
近くの居酒屋…と聞いていたのですが、ドッキリでリーガロイヤルホテルに連れていかれました。
居酒屋だと思っていた私はかなり焦りました!
リーガロイヤルに着くと、なんとびっくり!行橋メンバーも駆け付けてくれていたのです012.gif
とても楽しい時間でしたが、みなに暖かく見送られ、うれしさの反面とてもさみしい気持ちになりました007.gif
涙、涙の送別会。
とても感動しました。
院長をはじめとする、病院スタッフのみんな!素敵な会を本当にありがとうございました。
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こちら、最後にみんなで撮った記念写真。
みんな、本当にありがとうございました012.gif
大好きですよ016.gif
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これからも今林動物ケアクリニックをよろしくお願いいたします。
by imabayashi-ah | 2010-05-25 07:44 | スタッフより

ゴールデンウィーク

少し前のお話になりますが、今年のゴールデンウィークは…とっても忙しかったです!!
新しい病院へ移ってからの初めてのゴールデンウィークでしたが、ホテルもトリミングもいっぱい!!
そして診察も、混雑していました。
ほかの病院がお休みなので、新患の動物たちがぞくぞくと来院。
そのなかでも命にかかわる重症な症例もいくつかありました008.gif

ビーグルのチョコちゃんは、10歳の女の子。
避妊手術はしていません。

病院へ来た時、一目見てそのおなかの大きさにびっくりしました。
パンパンに張ったおなか…そして、元気・食欲もなく、水をよく飲むというこの症状・・・。
ある病気を疑いながらお腹のエコー検査をしてみると、子宮の中が液体でいっぱいになっていました005.gif
お腹がパンパンに張っていたのは、子宮に膿がたまっていたためでした。
チョコちゃんは子宮蓄膿症になっていたのです。
5月2日から5日まで毎日注射に通ってもらい、連休明けの6日にはすぐに手術をしました。

17.2Kgのチョコちゃんに対して、取り除いた子宮の重さは900g!!
ものすごい量の膿が子宮に溜まっており、取り出した子宮は今にも破裂しそうなくらいパンパンになっていました007.gif
かなりひどい子宮蓄膿症でしたので、術後の経過が心配されましたが、術前の元気・食欲のなさはどこへやら…
翌日にはドライフードもペロリと完食し、もっとちょうだい!せがむほどになりました003.gif


こちら入院中にも関わらず、脱走を試みるチョコちゃん(笑)
大きな体のわりに俊敏な動きで、なかなか捕まりません003.gif
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ごはんを見せると、走ってそばへ寄ってきます。
素早い動きにきらきら輝いた目、そしてこの食べっぷり!まるで別の子のようです006.gif


そして先日、無事に抜糸を済ませました。
最後に写真を撮ろうとするものの、目線をくれません・・・054.gif
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すっかり嫌われてしまったようですね054.gif
例え大好きな動物たちに嫌われようとも、元気になってくれることが私たちの一番の喜びです。
元気になってくれて本当によかったよ!チョコちゃん016.gif053.gif
by imabayashi-ah | 2010-05-18 18:31 | 患者さん

新登場!ガンの新しい治療―ネオCキューブとは?!

当院へ ネオCキューブ という、新しい医療機器が入りました001.gif
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この機械 温熱療法で腫瘍をやっつける強者なのです006.gif

●温熱療法とは027.gif
 ヒトの細胞は42.5℃以上に温度があがると、急速に死んでいってしまいます。
 そこで、この原理を利用したのが温熱療法!
 腫瘍細胞の温度を上昇させて、腫瘍細胞を死滅させてしまおう!という治療法です。

●ネオCキューブの紹介
 腫瘍細胞の温度を上げるといっても・・・どんな風に加熱していけばいいのでしょうか?
 そこで研究開発されたのがこのネオCキューブなのです!

 ネオCキューブから延びる、5本の線。
 先はこのようになっています。
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 針になっているのです。
 この針の温度を40℃~80℃に設定し、腫瘍に刺して10分間。
 腫瘍細胞が熱により、死んでいきます。
 といっても、治療後すぐに効果が表れるわけではありません。
 3日、1週間、2週間…少しずつ腫瘍が小さくなっていくのです。


こちらは業者さんからいただいたものです。
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60℃で10分間施術すると、針を中心に7mm~10mm程度の細胞を壊死することができます。


●ネオCキューブのメリット
 “腫瘍” と聞くとすぐに 「手術をした方がいいの?」 と思う方もいらっしゃるでしょう。
 でも高齢な子や、心臓疾患、心肺機能が低下している子などは、全身麻酔をかけることが
 大変な負担になり、命がけの手術になることもあります008.gif
 また腫瘍のできた場所によっては、手術をすることが難しい場合もあります。
 そこでネオCキューブの登場です!
 ネオCキューブの利点は以下の通り。

   ・短時間の治療のため、動物への負担が
   少ない。
  ・手術時の麻酔量に比べて、かなり少ない
   麻酔量(鎮静程度)で治療できる。


つまり手術が難しかった子にもできる治療なのです006.gif

●ネオCキューブの効果
実際にネオCキューブで治療したワンコを紹介します。

ミックスのコナンくんは15歳の高齢犬。
口を閉じきれないほどの大きな腫瘍が、口の中にできていました。
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この黒い腫瘍・・・検査をしていないので断定はできませんが、悪性黒色種(メラノーマ)だと思われます。
手術をしようにも、コナンくんは15歳!
そして、心臓もとても悪く、注射をした後に突然倒れてしまうこともありました。
他院で治療はしていたものの、手術はできないといわれたそうです。
数回心臓と口の治療をし、調子を整えてからネオCキューブをすることになりました。

こちらは治療10日後に撮った写真です。
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今まで口が閉じないほど大きかった腫瘍が小さくなり、口を閉じれるようになりました。

さらに1週間後の写真。
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コナンくんは、心臓の治療をしながら今まで2回ほどネオCキューブをしています。
現在も通院中です。
by imabayashi-ah | 2010-05-11 18:28 | ネオCキューブの活躍